「濃厚接触者」から「陽性者」にー復帰できた自分だからこそ伝えられること

年齢:40代
住まい:東京都/一人暮らし
職業:役員付き運転手

■関わりのあるお客様が陽性者に。その後自身も発熱

ー PCR検査を受けようと思ったキッカケを教えていただけますか。

私は個人契約で、ある企業の社長の専属運転手をしています。送迎の際、自動車の中ではマスクを着用し、運転席の後ろにビニールシートを貼ったり定期的に窓を開けたりと、感染対策は万全にしていました。
しかし、社長の友人からPCR検査で陽性になったと連絡がきたということで、社長本人もクリニックで検査を受けてみたら陽性だったという話でした。
28日に社長から陽性だったと連絡が来たのですが、翌日の朝に私も36.8度ほどの微熱が出たので、「これは自分もコロナに感染したな」と思い、PCR検査を受けようと思いました。

■個人で検査を受けれられて、年末年始も営業していたことが最終的な決め手

― PCR検査を申込むまでの流れを教えていただけますか。

私の周りでPCR検査している人がいたので、個人で検査を受けられるということは知っていました。自宅でできるというのは聞いていたのですが、年末年始だったので、検査をしてくれるところはあるのか不安でした。「PCR検査 年末年始」で調べた結果、年末年始も営業を行っているということでスマート検査ラボを選びました。

■検査結果は『陽性』深夜1時に連絡がきた

― 検査キットが届いてから判定が出るまでの流れを教えていただけますか。

検査キットの申し込みをして、2日後の午前中には自宅に届きました。届いたその日に採取して、夜にはポストに投函しましたね。判定のメールが大晦日の23時すぎくらいに来て、結果は陽性でした。
元旦の深夜1時頃にスマート検査ラボから「また後ほど保健所から連絡が来ます」と電話連絡がきて、こんな時間でも電話連絡が来るのはすごいな、と驚きました。
「基本的に保健所からの連絡はすぐ来るはずですが、ご時世的に混雑しているので、時間はかかるかもしれません」という話でした。いつになるか分からないので、とりあえず起きてないといけないな、と。その時点で熱は下がっていて、年越し番組を見てのんびり過ごしていたら、深夜2~3時くらいに保健所から連絡が来ました。

■保健所との連絡は隔離が終わるまで毎日

― 保健所の方とはどのような連絡を行っていましたか。

保健所から連絡が来たときには、喉に違和感があるだけで、もうほとんど症状がなくなっていたので、「症状はありませんが、家から出ないようにはしています。」ということを伝えました。

「では、自主隔離を続けてください。」と言われ、そこから毎日電話で問診です。「今どういう状況ですか。変な症状は出ていないですか。」など。症状は変わらずなかったので、毎日続けてくださいと言われていた検温の体温だけ伝えて、2~3日目からは30秒くらいで通話終了していました。

■感染症対策、できることは一通りしていた

― 判定が出る前からご自身で感染症対策はしていましたか。

自宅近くのポストに検査キットを投函したのですが、人に会ってはいけないと思い、人通りが少なくなる時間になってから外に出るようにしました。

また検査キットを申し込んだ時点で、陽性の判定が出たら買い物に出られないと思ったので、あらかた食料は買い込みました。

■後遺症までいかないが、いまだに体に違和感

生活に影響する後遺症は残っていないのですが、多少違和感はあります。走ったりすると息が切れやすいですし、肺の中に水があるというか、肺が少し小さくなった感じで苦しくなってきます。

あと、未だに少し咳は残っています。普段電子タバコを吸っているのですが、熱が出てから自主隔離期間の1週間くらいは全然吸えなかったです。吸うと咳がひどくなるので。

ちなみに、味覚や嗅覚に関しては全く変化がなかったです。無くなるって聞いていましたが、むしろ私は少し鋭敏になったくらいで。なので、濃い味の料理が逆に食べられなかったです。もしかしたら電子タバコを吸えなくなったからという理由があるかもしれないですけどね。電子タバコ吸えない、味が濃いものを食べたくならないので、ずっと経口補水液と麦茶ばかり飲んでいました。

■食料は両親が実家から車で届けてくれた

― 10日間自主隔離をしていて、食料がなくなった際はどうしましたか。

保健所の方からは、あまり人に会わなければ簡単な買い物は大丈夫だと言われたのですが、コンビニへ行くにしても人がいるので、やめたほうがいいだろうと思いまして。自動車で2時間ほど離れた所に両親が住んでいるので、1度だけ届けに来てもらいました。玄関前に置いてもらって、帰っていったのを確認してから取りに行きました。

■仕事には再検査せず復帰

― 自主隔離が終わってからは、どのように仕事に復帰しましたか。

10日間自主隔離をして、「熱はないですが、咳はまだ少し出ます。」と保健所に伝えたところ、「コロナウイルスが活性化していて人に移る可能性は低いと思いますので、明日からお仕事に復帰していただいて大丈夫です。」と言われました。

なので、仕事復帰する際には再検査は行っていません。隔離期間は発症日から10日間なのですが、隔離期間を終えるには最後の3日間で無症状というのが条件でした。そこで熱を出したり意識を失ったりしたら、そこからまた3日間増えるということです。私の場合、ほぼ症状がなくなっていたので、そのまま復帰できました。

■「正しく恐れる」ことは大事

― ご自身でコロナにかかってどのように感じましたか。

調べるとたくさんコロナの話があるものの、流行りだして初期の頃の話しか出てきません。今これだけ無症状で感染した人がいるのに、その人達が陽性判定を受けてからどのように復帰しているのか全く分かりませんでした。なので、できるだけそういう人の記事を載せてほしいですよね。

私は、「正しく恐れる」ということが重要だと思っていて。コロナにかからないように手洗いや消毒、密を避けるのは大事ですけど、感染してまったらどうするかも考えないといけないと思います。コロナに感染したからと言って、その後まで人に関わらないで生きていくのは無理じゃないですか。

ご時世的に、コロナに感染したと言ってしまうと不謹慎に思われてしまいますよね。でも、私は「感染したけど治ったよ」と堂々と言いたい。むしろ、感染から無事治った人が周りにたくさんいたほうが安心できると思うんです。普通に暮らしながら移らないように最大限の努力をして、自分がいざ感染したら人に移さないように行動しなくてはならない。でも、治ったらそれでいいと思います。

― ありがとうございました。

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