PCR検査で陽性が出たらどうする?陽性が出たあとの流れを解説!
PCR検査の結果、新型コロナウイルスの陽性とわかったとき、とても不安になるものです。そして気になるのが、陽性が出たあとの詳しい流れや療養先がどこになるのかではないでしょうか?
今回は、PCR検査で新型コロナウイルスの陽性発覚後に何をすべきか、詳しい流れや療養先の決め方、療養後の検査の有無などを解説します。
目次
- PCR検査で陽性が出たら最初に何をすべき?
- 検査が陽性と出た後の詳しい流れは?
- 2-1.症状や行動の聞き取り
- 2-2.療養先の決定
- 2-3.入院(入所)・自宅療養での注意事項の伝達
- 療養先はどうやって決まるの?
- 3-1.宿泊施設療養の基準
- 3-2.自宅療養の基準
- 療養が終わったらどうなるの?
- その後もPCR検査が必要?
- 2-1.症状や行動の聞き取り
- 2-2.療養先の決定
- 2-3.入院(入所)・自宅療養での注意事項の伝達
- 3-1.宿泊施設療養の基準
- 3-2.自宅療養の基準
1.PCR検査で陽性が出たら最初に何をすべき?
スマート検査ラボでのPCR検査の結果が陽性となった場合には、当検査ラボの医師が行政へ感染症法に基づく届出を速やかに共有する連携体制が整っています。スマート検査ラボの場合、検査ラボから陽性の通知が届き、住んでいる地域の保健所からその後の対応方法に関する連絡が入ります。
PCR検査で陽性だとわかったら、職場やバイト先、学校など必要な場所に連絡しましょう。家族や職場の同僚などに濃厚接触者がいる可能性がある場合には、濃厚接触者へのPCR検査や健康調査を行います。そして、ご自身は保健所からの今後の説明があるまでは自宅待機を行い、不要不急の外出は避けましょう。
2.検査が陽性と出た後の詳しい流れは?
検査の結果陽性だったことが確認された場合、保健所からの指示に従い感染症指定医療機関などに入院、あるいは宿泊療養施設や自宅での療養を行います。陽性を確認後から療養に移るまでの流れを紹介します。
2-1.症状や行動などの聞き取り
新型コロナウイルスの陽性がわかったら、保健所の担当職員から連絡があり、感染症法に基づき現在の症状を聞き取ります。聞き取りの内容は以下です。
・今の症状
・病歴(病名、症状や検査値、現在の治療内容、服用中の薬の有無、主治医など)
・職業、業務内容
・濃厚接触者の確認(発症2日前から接触した家族や同僚、友人など)
・発症14日前の行動確認など
保健所職員からの聞き取りは療養先の決定に大きく関わります。なるべく詳しく伝え漏れのないように説明しましょう。
2-2.療養先の決定
症状や病歴の有無などを確認し、その結果を踏まえて療養先が決定されます。療養先について不安や不明点がある場合は事前に担当職員に伝えておき、保健所の指示に従い必要な準備をはじめましょう。
2-3.入院(入所)・自宅療養での注意事項の伝達
保健所からの聞き取りの結果、入院や入所ができるまでには数日の時間を要します。軽症の場合は、陽性だとわかってもすぐに入院できません。そのため、数日間は自宅待機が必要です。自宅待機中は以下の注意事項を守りましょう。
・外出をせず、他者との接触は避ける
・体調が悪化した場合は、必ず保健所に連絡する
・同居家族がいる場合は、部屋を分けるなどの対策を講じ接触を避ける
・共有スペースの消毒を行う
・聞き取りの結果、保健所が濃厚接触者と確定した人に連絡する
・入院・ホテル療養に合わせて必要物品の準備を行う
自宅療養の方の場合は、その日のうちから保健所の指示に従い自宅療養を行います。この場合、療養期間中は1日2回の体温測定のほかに、担当職員が1日1回電話などでの健康観察を行います。
3.療養先はどうやって決まるの?
PCR検査を受けたのち、軽症の場合は自宅療養や宿泊施設での療養の可能性があります。これまでは酸素投与が必要な方や65歳以上の方、基礎疾患がある方は入院の対象になっていました。
しかし病床数が十分に確保できない場合もあることから、現在では各自治体で判断基準が設けられています。ここではホテル療養と自宅、それぞれの療養先の基準を紹介します。
3-1.宿泊施設療養の基準
宿泊施設療養の基準
新型コロナウイルスに感染した方のうち、無症状または軽症と診断され入院の必要はないと判断された場合で以下に当てはまる場合は、宿泊療養となります。
・施設での安静が可能な方
・外出せず生活ができる方
・ADLが自立している方
・電話やスマートデバイスを用いて健康状況を相談できる方
家族との生活区画を分けるのが難しく、家族への感染リスクを避けたい方や、狭い空間でも自ら体調管理ができる方などが該当します。
3-2.自宅療養の基準
新型コロナウイルスに感染した方のうち、無症状または軽症と診断され入院の必要はないと判断された場合で以下に当てはまる場合は、自宅療養となります。
・自宅での安静が可能な方
・外出せず生活ができる方
・専用の個室があるなど、同居者と生活空間を分けることができる方
・電話やスマートデバイスを用いて健康状況を相談できる方
育児や介護などの事情でどうしても自宅を離れられない方や、家族のなかに高齢者や妊娠している方がいない場合、単身で自宅療養に支障がない方などが該当します。
4.療養が終わったらどうなるの?
療養開始時に、管轄の保健所が療養終了の見込み日を知らせてくれます。療養期間延長の連絡がなければ、見込み日を過ぎれば療養は終了です。ただし、療養期間の最終3日間に発熱などの症状があれば、療養期間が延長になる場合もあります。毎日の健康観察を続けながら症状があれば、担当者に連絡しましょう。
療養が終われば、仕事に復帰することができます。また従来の日常生活の戻ることも可能です。しかし、療養終了後4週間は新型コロナウイルスの再陽性となるケースが報告されています。そのため、引き続き健康観察や一般的な手洗いうがいなどの衛生対策が必要です。
5.その後もPCR検査が必要?
療養後、特に体調の変化がなければ再度PCR検査を行う必要はありません。
療養中も10日間の療養期間の最後の3日間に咳や発熱などの症状がない場合は、PCR検査を行わずに療養終了としています。これは新型コロナウイルスに感染後、体内ウイルスは発症から10日程度で死滅するためです。PCR検査では、死滅下ウイルスのかけらにも反応する特性を持つことから、すでに陰性の場合でもPCR結果では長期にわたり陽性反応となることがあります。そのため療養終了時のPCR検査は行っていません。
ただし、療養終了後に発熱や咳などの症状が出た場合には再度PCR検査を行うことがあります。この場合は速やかに保健所に連絡し必要に応じて医療機関を受診しましょう。
まとめ
PCR検査で陽性が出たらまずは職場や家族などに連絡し保健所からの連絡を待ちましょう。保健所の聞き取りには詳しく答え、療養先を決定します。療養期間は10日程度ですが、症状に応じて期間が延長することがあります。療養後はPCR検査を行う必要ありませんが、体調不良が続く場合は速やかに医療機関を受診しましょう。