渡航用陰性証明書の概要、取得方法、各国の規定について

新型コロナウイルス感染が世界的に拡大しており、各国の政府はそれぞれの方針に従い出入国に関する規定を定めています。例えば、指定している国からの入国制限や陰性証明書の提出の義務化などです。陰性証明書とは、検査時に新型コロナウイルス感染にかかっていないことを証明するものですが、実際にどのように取得すればよいかわからない人がほとんどではないでしょうか。

今回は、渡航用陰性証明書の概要、取得方法、各国の規定などについてわかりやすくまとめます。

目次

  1. 渡航用陰性証明書って何?
  2. なぜ陰性証明書が必要なのか
  3. 渡航用陰性証明書はどこでもらえるのか
  4. 渡航用陰性証明書は世界共通なのか
  5. まとめ

1.渡航用陰性証明書って何?

世界的に新型コロナウイルス感染が拡大しているため、各国政府は出入国に関する規定を定めている場合が多いです。どういうことかというと、以前は旅行やビジネスなどの目的で自由に出入国できたけれど、現在は各国の規定に従っていないと入国できない可能性があるということです。

出入国に関する規定は各国で違いますが、例えば指定している国からの入国制限をしている場合や、出入国時だけでなく航空機搭乗時に渡航用陰性証明書の携帯や提出を義務化している場合があります。渡航用陰性証明書は、検査時に新型コロナウイルスに感染していないことを証明する書類です。新型コロナウイルスの感染の有無を調べる検査方法には、PCR検査、抗体検査、抗原検査があります。また、検体は鼻咽頭、鼻腔、唾液などからとることができます。渡航用陰性証明書の形式は各国によって違いますが、指定のものを印刷して医師の記入が必要な場合や特に指定はないものの必須項目の記載が決められている場合があります。必須項目とは、例えば名前、パスポート番号、国籍、生年月日、性別、検査手法、検査結果、検査日、医療機関の情報などが挙げられます。必要な項目すべてが記載されていないと、入国を認められないことがあるので注意が必要です。

2. なぜ陰性証明書が必要なのか

新型コロナウイルス感染症が世界的に広がった背景には、昔に比べて各国を人が自由に行き来できるからというものがあります。旅行やビジネス、留学などの目的で、飛行機を利用して各国を人が移動しています。明らかに発熱や咳、のどの痛みなどの症状がなくても、新型コロナウイルスに感染している場合があり、感染拡大の一因になったと考えられています。陰性証明書は、検査時に新型コロナウイルスに感染していないことを証明するものです。つまり、陰性証明書は感染拡大を防ぐために必要とされているといえます。

3. 渡航用陰性証明書はどこでもらえるのか

渡航用陰性証明書は、検査を受けた医療機関で発行してもらうことができます。ただし、医療機関によっては渡航用陰性証明書のための検査を受け付けていない場合があるので、事前に確認するようにしましょう。

各国政府の方針によりますが、指定医療機関で発行された陰性証明書のみ認められることがあります。例えば、現時点では日本、米国、英国などでは指定医療機関はありませんが、シンガポールや中国などでは医療機関が指定されています。

4. 渡航用陰性証明書は世界共通なのか

渡航用陰性証明書は、各国の規定に従う必要があるので世界共通ではありません。検査を受けるべき日や検査方法、医療機関、陰性証明書の形式など各国で規定が異なるので、出入国を予定している国の指示に従う渡航用陰性証明書の準備が必要です。例えば、検査を受けるべき日は出発前72時間以内、入国3~5日前、航空機搭乗前3営業日以内、到着予定時間72時間以内などとなっています。検査方法は、指定しない場合もあれば、PCR法のみ認める場合もあります。また、検査を受けるべき年齢に関しても、5歳以上、10歳以上、12歳以上などと指定されていることがあるので確認が必要です。陰性証明書の形式は、政府が指定している書式のものを印刷して医療機関で記入してもらう必要がある場合や指定項目が全て記載されていれば書式は問わない場合があります。手書きを認めていない国もあるので、事前によく確認しましょう。

各国政府の方針は異なるので、事前に政府や大使館などが発表している公的な信頼できる情報を調べるようにしてください。また、各国の方針は感染拡大の状況によって変わる可能性があるので、最新の情報を知るように心がけ、わからないことがあれば問い合わせた方が安心かもしれません。

5. まとめ

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、出入国時や航空機搭乗時などに渡航用陰性証明書の携帯や提出を必要としている国が増えています。渡航用陰性証明書とは、検査時に新型コロナウイルスに感染していないことを証明する書類です。各国の政府や大使館などは、渡航用陰性証明書の要件や検査方法、医療機関、書式などに関する規定をホームページなどで随時更新しています。各国の規定が異なるため、渡航用陰性証明書は世界共通ではありません。規定を満たしていない場合には、入国できないこともあるので事前によく調べるようにしましょう。また、新型コロナウイルスの感染拡大の状況によって陰性証明書の規定も変更になる可能性があるので注意が必要です。

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